年頭のごあいさつ

　明けましておめでとうございます。
平素は当組合の運営に際しまして、組合員の皆様には多大なるご支援・ご協力を頂いておりますことに感謝申し上げます。
　ここ4年ほど続いておりましたコロナ感染が徐々に収束して来ており、私どもの生活も元に戻りつつあります。昨年はニューヨークタイムズで「2023年に行くべき52か所」で盛岡市がロンドンに次いで2番目に紹介されました。その影響でインバンドをはじめ多くの日本旅行者が盛岡市を訪れました。岩手県の空の玄関である花巻市にも国内はもとより、チャーター便が発着する台湾から多くの観光客が訪れ、特に温泉で有名な当地は、温泉旅館はじめ各企業が少なからず恩恵を受けたのではないかと思っております。半面、人材が不足している企業ではなかなか新卒者や中途での採用がままならず、人材不足が顕著化しており今後の経営に大きな不安を感じているのではないでしょうか。
　また、昨年は異常と思えるような夏日・猛暑日が続き、本来なら比較的涼しいとされる東北地方でも35度を超える日が何日かあり、農作物に大きな影響を与えました。特に、県北エリアは野菜の一大産地でありますが、レタスやキャベツをはじめ多くの野菜の収穫量が減少し、農作物価格の高騰の一因になっております。
　果たしてこの異常とも思える天候は、本当に異常なのでしょうか？今、地球温暖化が進んでおり、世界各国でもこの様な異常気象が発生しております。もしかしたらこのような異常気象が通常のものになり、私達の生活環境もそれに対応せざるを得なくなるでしょう。そのためには、例えば農作物については品種改良を進め、暑さ寒さに耐えられるような種子作りや、AIやITCを使ったスマート農業の推進が必要になるでしょう。
　また、今日本が直面している問題の円安・デフレからの脱却については、内需拡大はもとより、世界で広まっている日本食ブームを更に牽引するために、安心・安全で質の高い農畜産物の輸出拡大、そして何より我々日本人は歴史的に勤勉で物作りに優れており、様々な製品を世界に送り出してきた訳ですから、この技術開発力を更に高め輸出拡大に邁進して行かなければならないと強く感じております。
　私ども組合会社は、どれだけ力になれるかは分かりませんが、日本の発展、岩手の発展、そして花巻の発展のために団結し、少しでも寄与できるよう頑張って参りましょう。
　末筆ながら、組合各社様の益々のご繁栄と皆様方のご健勝を心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。